ペルソナ5 / ペルソナ5 ザ・ロイヤルPS4
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『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』PV#03。
アトラスより2016年9月15日発売のPS4,PS3対応ゲームソフト『ペルソナ5』。
本作は、現代を舞台に展開されるジュブナイルRPG『ペルソナ』シリーズの作品。
東京を舞台に学校生活を謳歌しながら夜は「心の怪盗団」となって悪い大人を懲らしめる、“高校生”と“怪盗”の2重生活で展開されるコマンドバトルRPGとなっているぞ。
2019年10月31日には、新要素を多数収録した完全版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』が発売された。
■おすすめポイント!
- 権力を握る悪者をこらしめる“義賊”な「怪盗団」のストーリーに感情移入間違いナシ。
- ストーリー終盤に訪れるどんでん返しに、ゲーム内もプレイヤーも、気持ちよく騙される。
- やり込めるキャラ育成・スタイリッシュな演出のコマンドバトル・異性との恋愛など、豊富な要素が楽しめるいいとこ取りの傑作RPG。
発売日 | ペルソナ5:2016年9月15日 ペルソナ5R:2019年10月31日 |
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ジャンル | RPG |
対応ハード | ペルソナ5:PS4 / PS3 ペルソナ5R:PS4 |
プレイ人数 | 1人 |
最初に結論から言ってしまいますが、『P5R』は『P5』を超える真の名作でした。『P5』も完成度の高い作品ではありましたが、どこかに物足りなさを感じていたことも事実です。怪盗である主人公と探偵の明智との関係や、怪盗団の「改心」という行為。まだ、この作品には語るべきテーマがあったのではないか? 『P5』をクリアしたときは、そんな考えが頭の片隅に残っていたのを覚えています。
ですが、本作を最後まで遊ぶとそうした想いはすべて解消されました。ハッキリ言いましょう。『P5R』は、ただ『P5』からイベントやキャラクターを追加しただけの完全版ではありません。”怪盗団に必要なピースがすべて埋まった『P5』”と言うべき作品です。序盤から自然に差し込まれた追加要素の数々。芳澤かすみをはじめとする新キャラクターたちは、序盤から自然と溶け込んでいます。まるで最初から『P5』は『P5R』だったかのように、認知を書き換えられたような不思議な気持ちになりました。
追加されている3学期はもちろん、2学期までの物語にも細かな追加や変更点があるので、違いを探しながらプレイしてみるのも楽しいと思います。
何より、3学期の存在が本作にもたらした意義は非常に大きなものでした。12月を超えるとシェアプレイが禁止になるのですが、それでも思わずシェアボタンを連打してしまったくらい「してやられた!」と感じる衝撃的な展開が次々と襲ってきて……。しかも、追加要素とは思えないほどの大ボリュームなんですよ! 自分は休憩や睡眠を入れつつプレイしていたのですが、それでも3学期だけで丸2日かかっています。それでも、プレイする手を止められないほど物語の結末が気になりました。かすみや丸喜といった追加キャラクターたちは下手をすると蛇足になりがちですが、まったくそんなことはありません。3学期を終えた今なら、彼女たちは『P5』の物語に必要なキャラだったと断言できます。
追加されたパレスでの出来事から日常的なイベントまで、3学期の展開は本当に目を見張るものばかり。一瞬たりとも目が離せません! ああ、一刻も早く誰かと語り合いたい……!!
もちろん、2学期までも濃厚かつ濃密な追加要素が満載。行動の幅が大きく広がっているのですが、メメントスやパレスから帰った日の夜や、特定のイベント終了後も、ルブラン内なら行動できるようになったので、もどかしさを感じることもないと思います。「もう寝ようぜ」とモルガナに言われる日は大きく減っています!
人間パラメータを上げる機会が増えているので、コープ活動や別の行動に時間を割きやすくなりました。とくに吉祥寺の施設は便利なものばかりなので、できるだけ利用するのをオススメします。
また、本作では、芳澤かすみの”信念”と丸喜拓人の”顧問官”という2つのコープが追加され、明智吾郎の”正義”のコープが任意で進める形となっているので、全コープランクMAXを目指す場合、やることは多くなっていますが、『P5』よりも行動できる時間が増えたので、あまり気を揉む必要もないでしょう。また、イベントによっては、終了後に電話がかかってくるようになり、電話の選択肢しだいで好感度が上がることも。序盤からサクサクとコープランクが上がるので、コープ以外の行動もある程度余裕をもってできるようになっています。
任意で進める形になった明智のコープでは、彼の新たな一面を知ることができるので、ぜひ仲良くしてあげてください。自分は、明智への認知が大きく変わって一番好きなキャラになりました。
日常部分も遊びやすく変わっていますが、ほかに大きな違いを感じたのがパレスの探索とシャドウとの戦闘です。パレスではワイヤーを使ったアクションが可能になり、隠された”イシ”を探すギミックなども追加されました。それによって、カモシダ・パレスの時点でも構造がかなり変化しています。また、SP回復アイテムを入手する機会が増えたのもポイント。いろいろなところが調整されているので、『P5』よりもストレスなく攻略できるようになりました。
ワイヤーを使って隠されたルートを探索! 見たことのあるパレスなのに何かが違う。前作を遊びつくした人にも新しい発見が待っています!
そして、何よりも変わったのが戦闘ですね。銃は戦闘後に残弾数が回復するので、積極的に使うようになりましたし、テクニカル攻撃も狙って出しやすい! バトンタッチの重要性も増していて、見た目は『P5』と同じでも戦闘のバランスや印象は全然違います。ボス戦のギミックも少し変わっているので、『P5』を遊んだ人のほうが驚けるのではないでしょうか?
ギミックの変更に合わせてボス戦もテンポアップ! 難易度ノーマルで挑んでみた感触としては、ボスのタフさも良い塩梅に調整されているように感じました。ボス戦が、さらに楽しくなっていますよ!
さらに、敵シャドウのなかには凶魔という特別な存在も。凶魔はこちらが攻撃するまでまったく動かないのですが、攻撃するとダウンさせない限り、即座に手痛い反撃をしてくるという性質があります。しかし、凶魔を倒すと周囲のシャドウを巻き込んで爆発し、ダメージを与えることができます。このときのダメージ量は凶魔にトドメを刺したダメージ量に比例して増加していくので、どのような順番で、どのようなスキルを使ってシャドウを攻撃していくか、という点において、通常戦闘とは異なる展開を楽しむことができるでしょう。
倒すと敵を巻き込んで大爆発する凶魔。手ごわい相手ですが、こちらが利用することで戦闘が有利に運ぶことも。バトルのバランスがさらによくなり、戦闘がとても楽しいです!
戦闘後のリザルトが体感的に早くなっているなど、細かいところも自然にテンポアップしています。追加された要素は多いのですが、全体的に遊びやすくなっているのでサクサク進めるのもうれしいところ。『P5』の感覚で遊んでいると驚かされることばかりです!
まだまだ語るべきことは尽きませんが、あとは実際に遊んでもらったほうが良いでしょう。とくに、自分と同じような「ペルソナ」シリーズのファンには、絶対に3学期まで遊んでもらいたいですね。間違いなく、怪盗団の新たな活躍に「心を盗まれる」と思います!
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