超人的な身体能力に血鬼術と、圧倒的な力で人を襲う鬼たち。そんな鬼に対抗するために鬼殺隊隊士が全員習得している戦術が「全集中の呼吸」という特別な呼吸法です。 心肺を著しく発達させ、大量の酸素を瞬時に取り込むことで、身体能力を大きく向上させることができます。呼吸法を習得するにはまず心肺を鍛える必要があり、その修練は非常に過酷です。 炭治郎は水の呼吸を習得するまでに、空気が薄い狭霧山で2年も厳しい修業を積んでいましたね。全集中の呼吸には流派があり、それぞれ技の特徴が異なっています。 長年の間に様々な流派の呼吸が生まれ、作中で度々登場しました。今回は各呼吸法の派生や特徴、使用者についてまとめてご紹介します!
、型名、型の概要はほぼ同じである。
- 壱ノ型 円舞(えんぶ)
刀を両手で握り、円を描くように振るう舞い。累との戦いで、生生流転を超える威力を引き出した。
- 弐ノ型 碧羅の天(へきらのてん)
刀を両腕で握り、腰を回す要領で空に円を描く舞い。垂直方向の強烈な斬撃となり、機関車と一体化して巨大になった魘夢の頸椎を両断した。
- 参ノ型 烈日紅鏡(れつじつこうきょう)
刀を両腕で握り、肩の左右で素早く振るう舞い。迎撃に向いた左右広範囲の水平斬りとなる。
- 肆ノ型 灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)
刀を両腕で握り、太陽を描くようにぐるりと振るう舞い。昴炎が竜巻となって降りかかる災厄を吹き飛ばす。水平方向に渦巻く焔のような闘気が、前方中距離まで広範囲を薙ぎ払うため、攻防を同時に行える。同様に前方広範囲を薙ぎ払う“炎の呼吸”の“盛炎のうねり”と近似している。
- 伍ノ型 陽華突(ようかとつ)
刀を右手で握り、その柄尻を左の掌(たなごころ)で押し上げるようにして、天に捧げる舞い。刀を突き上げると、陽炎を纏った鋭い対空迎撃となる。“水の呼吸”の“雫波紋突き”に近似するが、こちらは両手で突く。
- 陸ノ型 日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう かぶりまい)
暈(かさ、薄雲に映る光輪)の名の通り幾つもの円を繋いで、龍を象るように舞台を駆け巡りながら刀を振るう舞い。瞬く間に“災厄”の影を祓った。どことなく“水の呼吸”の“流流舞い”に近似している。
- 漆ノ型 斜陽転身(しゃようてんしん)
我が身を天に捧げるかの如く跳び、宙で身体の天地を入れ替えながら刀を振るう舞い。相手の攻撃を躱しながらの鋭い一薙ぎとなる。
- 㭭ノ型 飛輪陽炎(ひりんかげろう)
刀を両腕で振りかぶり、揺らぎを加えた独特な振り方で降ろす技。その刃の姿(長さ)を相手に誤認させる不可思議な斬撃となる。
相対した猗窩座は「陽炎のように揺らいだ」と評したが、彼の血鬼術を考慮するとむしろ、“本質”そのものへの認識を掻き乱している可能性がある。
- 玖ノ型 輝輝恩光(ききおんこう)
舞いについての詳細は不明。渦を巻いて燃え上がる火柱のような斬撃を繰り出す。
- 拾ノ型 火車(かしゃ)
刀を両手で握り、跳び上がって身体ごと垂直方向に回転して捧げる舞い。“水の呼吸”の“水車”に近似した断裂斬撃となるが、陽炎を纏ったその威力は比較にならない。
- 拾壱ノ型 幻日虹(げんにちこう)
高速の捻りと回転による舞い。戦闘において用いれば、回避行動に特化した足運びとなる。速度だけでなく残像によるかく乱効果があり、視覚の優れた相手にほど有効。
- 拾弐ノ型 炎舞(えんぶ)
刀を両腕で握り振り下ろした後、素早く振り上げる舞い。高速二連撃となる。
- 拾参ノ型 ????
日の呼吸の13番目の型。
ついに192話で、13ノ型の使い方が分かり、炭治郎の技もヒノカミ神楽から日の呼吸へと変化した。
拾参ノ型は、12の型全てを振るい、正に太陽の様に円環を成すことで完成し発動する。
- 円舞(えんぶ)
- 碧羅の天(へきらのてん)
- 烈日紅鏡(れつじつこうきょう)
- 灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)
- 陽華突(ようかとつ)
- 日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう かぶりまい)
- 斜陽転身(しゃようてんしん)
- 飛輪陽炎(ひりんかげろう)
- 輝輝恩光(ききおんこう)
- 火車(かしゃ)
- 幻日虹(げんにちこう)
- 炎舞(えんぶ)
十二の型のうち1の“円舞”と12の“炎舞”は繋げることができる。
日輪刀で頸を落としても死なない無惨を倒すためには、この十二までの型を連続して夜が明けるまで繰りだし続けることで滅することが可能となる。