DEATH STRANDING
『DEATH STRANDING』ローンチトレーラー。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2019年11月8日発売のPS4対応ゲームソフト『DEATH STRANDING(デス・ストランディング) 』。
本作は、『メタルギアソリッド』シリーズでお馴染みの世界的ゲームクリエイター小島秀夫氏 の手がける完全新作。
“デス・ストランディング”という謎の現象 により、人々の繋がりが断たれてしまった北米大陸を舞台に、主人公サムは、都市と都市、人と人を繋ぎ直す旅を開始する。
■ おすすめポイント!
「移動と運搬 」を中心とする新しいゲーム性 を持つ作品で、これと絶景が広がるオープンワールド の相性がとても良い。 他のプレイヤーには遭遇しないが、他プレイヤーの建築物や痕跡は見えたりする“間接的な繋がり方” が面白くて温かい。1人で進むのに1人じゃない不思議な感覚を味わえる。 伏線がだんだんと回収されていく中盤以降のストーリー に注目。ノーマン・リーダス、マッツ・ミケルセンなど、物語を彩る世界的名優 の演技は必見。
発売日 2019年11月8日 メーカー SIE ジャンル 3Dアクション プレイ人数 1人
映画ならアカデミー賞ノミネートは確実…… ともいえる新鮮な驚きに満ちたゲームが11月8日にリリースされた。PlayStation 4向け新作ゲーム「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」 は、魅力的なストーリー、壮大な世界観、実力派俳優の名演が融合。ひとつの作品との出会いが人生を変える時もあるが、この作品は、体験者の人生観を一変させる 可能性に満ちた作品だ。映画ファンもうならせる、ゲームであり映画体験をも味わえるゲームとはいったい!?
アカデミー賞級のキャストが集結!
広大な大地をサムは一人で歩く
本作の舞台は、謎の現象デス・ストランディング によって都市や人々のつながりが分断され、人類が絶滅の危機に瀕しているアメリカ大陸。観客(プレイヤー)は、主人公サム・ポーター・ブリッジズ となって、アメリカ再建のため、危険に満ちた大陸を横断する過酷なミッションに挑む。
「DEATH STRANDING」 の魅力のひとつが、過去に類を見ない人気スターの共演だ。主人公サムを演じるのは、ハリウッドの人気ドラマや映画で活躍するノーマン・リーダス 。彼が演じるサムは、分断された都市や孤立した人々に荷物を届ける伝説の配達人。アメリカ再建を掲げる組織ブリッジズの依頼を受け、カイラル通信という巨大ネットワークで、各地をつなぐミッションに挑む。
ノーマン・リーダスを自由に動かせる!
クールでワイルドな魅力のノーマンのカリスマ性は、伝説の男を演じるのに十分。プレイ中には、寡黙に見える一方で、人懐っこいノーマンの人柄がのぞく瞬間も多々あり、数十時間を共にするプレイヤーの分身に申し分ない魅力を放っている。鏡に向かって変顔を見せたり、ドキっとするシャワーシーンがあったりと、オフショットを好きなだけ見られる のも、ゲームならではの楽しみだ。
もう一人の注目キャストが、“北欧の至宝” と称されるデンマークの名優マッツ・ミケルセン 。サムは、見えない敵であるBT を感知できる唯一の装備として、死の世界ともつながっているBB(ブリッジベイビー) という胎児を装備している。BBの記憶には、歌うマッツ、悲しむマッツ、酔ってクダをまくマッツなど膨大な量の映像が用意されており、マッツファン垂涎ものの演技がいくらでも楽しめる。
もちろんメガネのマッツも楽しめます。
また、サムの同業者フラジャイル役は、フランスの名女優レア・セドゥ 。民間配送組織フラジャイルエクスプレス のリーダーであり、過去にある因縁を抱えた美女を演じる。さらに、新たなアメリカを担うUCA(アメリカ都市連合)の大統領候補の女性アメリを演じるのはリンゼイ・ワグナー 。現在70歳のワグナーは、若き日の姿でゲームに登場しており、往年の海外ドラマファンにはたまらない 感動をもたらすはずだ。
若きリンゼイ・ワグナー! 往年のドラマファンは胸熱だろう。
映画・ドラマで活躍する俳優陣のほかにも、アカデミー賞監督のギレルモ・デル・トロ (デッドマン役)、アート性の高い作品の数々で知られるニコラス・ウィンディング・レフン 監督 (ハートマン役)など、一流クリエイターもゲーム内のキャラクターとして登場。名実共にアカデミー賞級の顔ぶれが集合した。また日本からは、歌手・ダンサーの三浦大知 がカメオ出演。さらに星野源 の楽曲「Pop Virus」がゲーム内で使用可能な音楽として収録されている。
ゲーム制作の過程では、膨大な量のキャラクターモーション(動き)がキャプチャーされており、一本の映画では表現しきれない、人気スターたちのさまざまな表情を見ることができる。
吹き替えファン必聴!
時には温泉につかる時も? 豪華キャストと声優陣のバラエティーに富んだ演技が存分に楽しめる。
日本語吹替キャストには、洋画吹き替えファン注目の実力派声優が集結。サム役の津田健次郎 は、『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レンなどで知られ、主役から魅力的な悪役まで幅広く演じる実力派。デンゼル・ワシントンやニコラス・ケイジの吹き替えでおなじみのベテラン声優・大塚明夫 (ダイハードマン役)も出演している。
マーガレット・クアリー演じるママーの声は坂本真綾
さらに、水樹奈々 (フラジャイル役)、山路和弘 (クリフ役)、坂本真綾 (ママー役)、石住昭彦 (デッドマン役)、大塚芳忠 (ハートマン役)、三上哲 (ヒッグス役)、井上喜久子 (アメリ役)が参加。アカデミー賞級キャストの演技に、実力派声優が声をあてるという、最高に贅沢なコラボレーションが実現した。
壮大な映像美とストーリー
「DEATH STRANDING」 の世界では、触れた物の時間を進める時雨(タイム・フォール)が降り注ぎ、都市は消え去った。そのため地上には、原始の地球のような初めて見る光景 が広がっている。豊かな緑、深く流れる川、険しい山岳地帯……誰もいない幻想的なフィールドは壮大で美しく、時間を忘れて歩き続けてしまう。
広大な大地を歩いて目的地に着いた喜びは、プレイしないと味わえない。
映像美だけではなく、人間ドラマも本作の魅力だ。ゲームが進行するごとに登場人物たちの過去はつぎつぎに紐解かれ、予想外のつながり が明らかになっていく。全ての謎が解き明かされていく終盤にかけてゲーム中断のタイミングがわからなっていく感覚は、名作ドラマをイッキ見しているようなワクワク感に満ちている。
ゲーム序盤では、広大すぎるフィールドや膨大な情報量、専門用語の数々もあって、面食らうプレイヤーも多いだろう。しかし、進行するうちに知識が蓄積されていき、中盤に差し掛かるころには、すんなりとこの世界に浸っている自分に気づくはずだ。ゲーム内で語られる知識は現実の科学に基づいており、知的好奇心も刺激される。未知なる物との出会いも、映画やドラマの魅力のひとつ 。その先に提示される答えは決して単純なものではない。プレイ後は、本作がしこりのように、プレイヤーの心に残り続けるはずだ。
監督は世界的クリエイター・小島秀夫!
「DEATH STRANDING」 は豪華スターが出演する大作でありながら高いテーマ性を備えており、その根底には、デル・トロ監督やレフン監督の作品のような、作家性に重きを置くインディーズ魂 が流れていることが見て取れる。本作のテーマは、さまざまな意味における「つながり」。手がけたのは、大ヒットゲーム「メタルギア」シリーズ で世界中から熱狂的な支持を集めるゲームデザイナー・小島秀夫 監督 だ。
ハリウッドにも小島作品のファンは数多く、デル・トロ監督も小島監督のオタク仲間。ノーマンとのつながりも、デル・トロ監督との友情から生まれたものだ。吹き替えキャストの大塚は「メタルギア」シリーズの主人公スネークの声を長年務める、小島監督の盟友。本作は、国境さえも越えたクリエイター同士のつながり から誕生したゲームでもある。
デル・トロ監督とノーマンの出演も「つながり」から実現した。
小島監督は本作について、安部公房 の短編「なわ」を引き合いに、「人間が進化の過程で嫌いな物を遠ざけるため“棒”という物が生まれました。一方で、大切な物をつないでおくために“縄”が作られ、世界が作られた。でもゲームって、ずっと“棒”なんですよね。オンラインでつながるようになっても、銃や棒で、相手や共通の敵を倒したり戦うだけなので、そろそろロープのようなゲームを作りたいと思った」と語っている。
映画ファン向けモード
大変な戦闘も Very Easy Mode ならいける?
ゲームに慣れていないプレイヤーに最適なのが Very Easy Mode 。このモードを選ぶことで、移動や戦闘の難易度はぐっと下がる。実際にBT が集合する危険地帯をNormalモードと Very Easy Mode でプレイしてみたが、Normalほど苦戦することなく通過することが可能だった。ゲームは苦手だけどノーマンやマッツの演技を楽しみたい というプレイヤーには必須のモードだ。
また本作では、他のプレイヤーがフィールドに設置した建造物やガジェットが、インターネットを通じて、自分のフィールドで共有されるシステムを採用している(カイラル通信でつながったエリアのみ)。通信をつないだエリアには、誰かの設置した橋や道路が現れ、状況次第では、苦労したルートを簡単に戻ることもできる。